1970年代以降はガラスのリサイクルや強度を高める技術が大幅に進化しました。

ガラスびんの歴史と進化

ガラスびんが本格的に普及したのは1900年代に入ってからです。
その後は製造コストの削減やリサイクル技術の普及などで1990年代まで需要を拡大させていきます。
その後はペットボトルの普及によって少しずつシェアを奪われていきますが、需要拡大を目指し2000年代以降は性能の進化が著しくなっています。

 

ガラスびんの歴史と進化をまとめました。

 

古い歴史

コルクのついた瓶

歴史上でもっとも古くガラス製容器が使われていたのは紀元前1500年ころです。
エジプトや西アジアで多数発見されていて、当時は高級品として王族などの間で使われていました。
ローマ時代には吹きガラス製法が開発されて、一般の人にも普及していきます。
日本の江戸時代にあたる1650年ころには、ヨーロッパでコルク栓の大量生産が可能になり、ビールやワインでガラスびんが使われるようになります。
世界最古のワインは1950年以前に製造されて、蝋(ロウ)で密閉されたままドイツのプファルツ(Pfalz)歴史博物館で展示されています。長年、開封するべきか?という議論が行われています。

 

日本ではペリーが来てからガラスびんの飲み物が流通しはじめて、明治時代にはアメリカ製ワインやビールが普及していきます。
その後、1889年ころに日本で最初のビールびんが作られました。
ビールびんが製造されていこうは、機能性の高さから1800年代後半から牛乳、ラムネ、目薬など幅広いものでガラスびんが採用されていきます。

 

大量生産時代
1900年に入ってから、ガラスびんの大量生産が始まっていきます。
1916年には国内ではじめて自動製びん機が導入されます。
大正時代終盤の1924年には日本酒の一升瓶が登場して、高級品の定番容器として定着していきます。
1945年前後の太平洋戦争の時には庶民に広く普及していて、戦争をテーマにした映画やドラマでは、米をガラスびんで保管したり炊きあげる容器として使う姿が描かれることもあります。
戦後の1952年には、風呂上りでお馴染みの2合牛乳びんが登場。
1962年には昼からお酒を飲むおじさんの代名詞にもなったワンカップなど、カップ型清酒びんが登場します。

 

 

現代における進化と発展

1970年あたりからは、リサイクル技術や性能の向上など、ガラスびんの品質や環境適正の普及が進んでいきます。
主要な歴史を時系列にまとめました。

 

1974年 リサイクルへの取り組みをスタート、メーカーや自治体が協力して回収の効率化に取り組む
1987年 自動販売機対応の小容量広口ジュースびん登場
1997年 容器包装リサイクル法が施行され、メーカーと自治体が分担して回収することを義務化
2000年 超軽量びんが登場(従来より30~50%の軽量化)
2008年 全国の「地サイダー生産者」同じ形状のびんを共同開発して採用

 

強度とリサイクル技術の進化
1970年代以降はガラスのリサイクル技術が大幅に進化しました。
現在のガラスびんはカレットと呼ばれる再生ガラスを原料にした素材を90%以上使っています。
カレットを使うと強度の落ちる問題がありましたが、現在は100%のカレット使用率でも原料から作ったガラスびんと同等の強度を確保できます。
国が主導してリサイクルの普及に取り組んだこともあって、ガラスの再生や強度を高める技術はここ50年で大幅に進化しています。

 

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